台湾・自由時報電子版は１３日、貴州省で自分の知らない間に両親が妹を作っていたことに腹を立てた２３歳の男性が、「両親が子どもを盗んできた」と警察に駆けこんだうえ、橋の欄干に登って自殺を図ろうとするトラブルを起こしたとする、銭江晩報の報道を伝えた。
男性にはすでに成人した妹も１人いるという。母親によると、２０１４年初めに３人目の子を妊娠したが、すでに成人し独立していた２人の子に同意を得る必要はないと判断し、そのまま出産。その後適当な時期に伝えるつもりでいたとのことだ。
一方、外地に出稼ぎに出ていた男性は、妹が増えた話を他人の口から聞くことに。妹とともに実家に戻り、事実であることを確認した。すると男性は激高して警察局に駆け込み「両親がどこからやってきたか分からない女児を連れている。盗んだか奪ったものかもしれない」と訴えた後、とある橋の欄干によじ登り「あいつがいれば俺は消える」などと叫びながら飛び降り自殺を図ろうとした。
話によると、男性は新たに妹が生まれたことで「親の寵愛が妹に奪われる」と思ったようだ。これを聞いた妹は「生まれたのは妹でしょ。家の財産を争うわけじゃないのに、何を気にしているの」と男性に言い放ったという。
結局、周囲の説得によって男性は平静を取り戻すとともに、自らの行き過ぎた行動を認め、家に戻って両親とちゃんと話をすることを決めたようだ。