「ハリさん」が突然、「喝!」を遠慮し始めた。
日曜朝の情報番組「サンデーモーニング」(TBS系)のスポーツコーナーで、さまざまなアスリートやチームに「喝!」を入れてきた野球解説者の張本勲さんだが、2015年7月19日の放送では、なぜか「あっぱれ!」ばかりを連発したのだ。
「『あっぱれ!』ばっかりやん」に「文句が来るのよ、たくさん」
張本さんといえば、「週刊御意見番」のコーナーでみせる辛口評論でおなじみだ。威勢よく「喝!」「あっぱれ!」の評を下す姿は同番組の名物にもなっている。
19日の番組では、阪神OB会長の川藤幸三さんをゲストに迎え、1週間のスポーツニュースを振り返った。
2人はプロ野球や競歩、フェンシング、大学ボクシングなどのニュースで「あっぱれ!」を連発。対して「喝!」は1回しか出ておらず、ニュースボードは「あっぱれ!」のマークばかりになっていた。
これに気付いた川藤さんは、「張(はり)さん、これ何?『あっぱれ!』ばっかりやん」と指摘。すると、張本さんは
「『あっぱれ!』はね、だいたい多いのよ。『喝!』入れるとね、文句が来るのよ、たくさん」
と困り顔で語り、スタジオは大きな笑いに包まれた。
司会の関口宏さんから「遠慮してるんだ!?」と聞かれると、張本さんは「遠慮してますよー!」と白状。次の相撲のニュースで「あっぱれだ!」と高らかに叫んだ際には、川藤さんから「またあっぱれ?」と呆れられてしまった。
キングカズに「おやめなさい」発言で物議
張本さんは、日ごろからアスリート、スポーツチームそれぞれのファンから恨みを買うことが少なくなかった。
7月12日の放送では、サッカー女子W杯で準優勝した「なでしこジャパン」に「喝!」を入れ、「スポーツでは2番は意味がないんですよ」などとバッサリ。4月にもサッカーJ2・横浜FCの三浦知良選手に「もうおやめなさい」と引退勧告をして物議を醸したばかりだ。
この「言いたい放題ぶり」は、球界のご意見番、野村克也さんもあまり良く思っていなかったようだ。7月13日、横浜―巨人戦のテレビ中継の副音声解説を担当した野村さんは、張本さんについて「選手批判する資格がない」「人のことを言う権利があるか!」と散々にこき下ろしていた。
張本さんが、野村さんの言葉を意識したのかは分からないものの、突然の「喝!自粛」を受け、視聴者からは
「張本を黙らしてくれた野村克也にあっぱれやわ!」
「野村元監督にダメだしされたせいか、今日の張本氏はカツを入れない。。。ちょっとショックだったのかしらん?」
といった声が出ていた。