今月12日、愛知県日進市の路上で、65歳の自治会長が10か所以上刺されて殺害された事件で、これまで殺意を認めていた17歳の男子高校生が一転して殺害するつもりはなかったなどと供述をしていることが新たにわかった。
逮捕された少年は、取り調べにたんたんと答えているということだが、一方で、あいまいな供述も多く、当初、認めていた殺意についても否定する供述を始めたという。
日進市に住む17歳の少年は、今月12日夜、自治会長の川村典道さんの背中や首をナイフで刺し殺害した上、ショルダーバッグを奪った強盗殺人の疑いが持たれている。少年は逮捕当初、殺意を認めていたが、その後の警察への取材で、少年が取り調べに対し、「殺すつもりはなかった」という趣旨の供述を始めたことが新たにわかった。
一方、事件後には、少年が友人にLINEで「頼みがある」「緊急です」などと連絡したとみられているが、警察は、少年の自宅だけでなく友人の家からもナイフを押収しているという。少年は「逃げる途中にナイフを投げ捨てた」などと供述しているが、これまでの捜索で、犯行に使われたナイフは見つかっていないという。
警察は、押収したナイフの鑑定を進めるとともに、少年が犯行後、友人にナイフを預け証拠を隠そうとした疑いもあるとみて、慎重に容疑の裏づけ捜査を進めている。