2015年7月19日、中国江西省南昌市で廃棄処分用の豚肉が屋台やレストランなどで客に提供されているとの報道を受けて、同市の食品安全弁公室が調査を開始した。人民日報が伝えた。
「南昌市で『ごみ肉』が朝食屋台に、肉まんや肉団子スープとして客に提供」と題した記事が17日、ネット上に流れた。記事によると、南昌市の食肉販売業者がブタのリンパ節や乳腺、膵臓(すいぞう)などの廃棄処分用の部位を安値で市内の食堂や屋台に販売。この「ごみ肉」が通常の食肉と混ぜられて食材として使用されるか、ラードとして調理に使われているという。「ごみ肉」には人体に有害な細菌や病原菌が大量に含まれているため、長期間にわたって摂取すると深刻な健康被害が出る恐れがある。
この報道を受けて、南昌市食品安全弁公室は関係部門に緊急調査を指示。市内の外食産業で使用される食肉の安全性を徹底調査するよう求めている。
この記事に対し、中国のネットユーザーからは「こんなことばかりで、もう何を食べたらいいのか分からん!」「行政の監督責任はどうなってる?」「どうしていつもメディアが先に問題を発見するんだ?」「南昌だけじゃないだろ。中国各地であるんだろ」といった声が聞かれた。