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不明の猫を7年ぶり発見、新旧飼い主で所有権争い 米

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(CNN) 米カリフォルニア州で1匹の白黒猫を巡って2人の女性が所有権を争っている。一方の女性はこのオス猫を「ワイリー」と命名。もう1人は「デービッド」と呼び、互いに正当な飼い主は自分だと主張して一歩も譲る構えはない。

争いは同州ソノマ郡の裁判所に持ち込まれ、裁判官は公平を期すためにこの猫を「DW」と呼ぶことにした。この裁判は、保護された動物の里親探しを巡る深刻な問題も露呈している。

デービッドの飼い主のティファニー・メスタスさんは、子猫だったDWを2005年に引き取り、哺乳瓶でミルクを飲ませて育ててきた。ところが07年に引っ越した際に逃げ出して行方が分からなくなり、あちこちに張り紙を出して1000ドルの賞金をかけるなどして必死に探したが、見つけることができなかったという。

しかし2014年になってマイクロチップ会社から連絡があり、マステスさんの猫の登録情報を変更しようとしている人物がいると知らされた。

一方、ワイリーの飼い主のテレス・ウェゾレックさんは、2010年にこの猫を保護施設から引き取った。猫はウェゾレックさんに孫のように可愛がられてなついていると主張、「5年間暮らした家から引き離されて新しい環境に置かれれば極度のストレスになる」と訴えている。

ウェゾレックさんの弁護士によると、ウェゾレックさんは昨年、新たな獣医師にワイリーを連れて行った際に初めてマイクロチップの存在を知った。その後、チップの会社に電話して名前の変更を依頼したという。

これに対してメスタスさん側の弁護士は、誰にも悪意はなかったとした上で、ウェゾレックさんが猫の里親になった時点ですぐにマイクロチップを調べていれば、誰かが心をいためる事態は避けられたはずだと主張している。




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