世界中の都市や街の画像を撮影してきた米IT大手グーグルのストリートビューに23日、あまり撮影の対象にはなりそうもない国が新たに加わった。広大で人がまばらなアジアの国、モンゴルだ。(写真はグーグル・ストリートビュー用に撮影されたモンゴルの淡水湖、フブスグル湖の画像)
アジア有数の水量を誇る淡水湖、フブスグル湖など人里離れた場所へは、画像撮影用カメラを運ぶため馬そりを利用したという。
モンゴルの首都ウランバートルでは同日、同サービスの開始を記念して、同国政府とグーグルとの合同イベントが開催された。同イベントでグーグルは、ゴビ砂漠付近の岩山の撮影のため、地元スタッフがカメラをバックパックに入れて運んだとのエピソードを披露し、総距離5500キロの道路のデジタル画像を公開した。撮影の約80%が道路外で行われたという。
地元当局は、消えつつあるモンゴル伝統の遊牧民文化の足跡の保存と、まだ観光客がさほど多くない同国における観光促進のために、こうした機会を歓迎すると述べた。
モンゴルは、わずか300万人がフランスの2倍以上の国土に暮らす、世界で最も人口密度が低い国。