2日放送の「オモクリ監督 ~O-Creator's TV show~」(フジテレビ系)で、ピースの又吉直樹が、フランスで自作の映像作品を絶賛される一幕があった。
この日の番組では、お笑い芸人たちの作った映像作品が、果たしてフランスで通用するのかどうかを検証する実験企画を放送。又吉、劇団ひとり、バカリズムらの作品を上映し、観客の投票によって「ワールドMOV(最もおもしろいVTR)」の座を決定することに。
又吉の作品は「告白」というタイトル。思い出の山荘で10年ぶりに一夜を過ごした同窓生たちをとらえたもので、劇中では同窓生のひとりが殺される。現場に居合わせた又吉は、血染めの格好と、いかにも犯人だと思わせる出で立ちにもかかわらず、他の同窓生は誰ひとりとして気にする様子もない。この大きなギャップに、フランスの観客は大爆笑。
その後も、あからさまに怪しい又吉が「誰だ。誰がやったんだよ!」と声を荒げたり、犯人探しが始まると居合わせた同窓生に「どうなんだよ」「みんなおまえのこと疑ってるんだよ!」と言う様に笑いが止まらない。どうみても、一番怪しいのは又吉なのだ。
しかし、終盤で犯人は又吉ではなく別の人物であると明かされた。又吉はメタル好きが高じて、いつも血染めの衣服を着こなしていたというオチだったよう。
この見事などんでん返しに、観客は「絶対アイツ(又吉)が犯人だと思って笑ってたら、予想を裏切られてまた笑っちゃった!」「まるでアガサ・クリスティー!」と称賛。そして、又吉は観客投票でも最多票を集め、見事「ワールドMOV」に輝いた。観客は「フランスでも絶対にウケるわ!」などと太鼓判を押していた。
審査委員長を務めたビートたけしも、又吉の作品を「つかみが完璧」だと褒めている。血染めの又吉が登場した瞬間に、観客がドッと沸いたのが良かったそうだ。各方面の絶賛に、又吉は少し照れた様子で「嬉しいです」とだけコメントしていた。