(CNN) 46年前にアポロ11号で月面に降り立った宇宙飛行士、バズ・オルドリン氏が最近、ツイッターで当時の手続き書類などを次々に公開している。月への往復旅費として33.31ドル(現在のレートで約4100円)と記入した伝票もある。
旅程のリストにはヒューストン、ケネディ宇宙センター、月、太平洋、ハワイと地名が並ぶ。旅費として示された金額は、実際にはオルドリン氏が地上で使った車の分とみられる。インフレを考慮して換算すると、現在の217ドル前後に相当する。
旅行中は政府から「食事と宿舎」が提供され、ロケットの燃料はありがたいことに「支払いの必要なし」となっていた。
オルドリン氏のツイートによれば、たとえ宇宙旅行でも税関への申告は免れない。アポロ11号に乗り込んだニール・アームストロング船長、マイケル・コリンズ飛行士と同氏の3人が帰還時に署名した申告書も紹介された。持ち込む物品は「月の石とほこり」と記入してある。
ハワイ・ホノルル空港の書類は、乗組員に乗り物酔い以外の病気やけががないことを確認しているが、「病気の伝染を起こす恐れ」については「不明」と心もとない。
3人は月から病原体を持ち帰った可能性を考慮し、帰還後3週間にわたって隔離された。オルドリン氏はツイッターに、隔離施設へ入る前に着せられた特殊な防護服の写真も投稿している。隔離中は体操や卓球、テレビ、読書、そして家族との電話などで時間を過ごしたという。
同氏はまた、帰還時に自分たちのほこりをふき取った布が、海に捨てられたことに疑問を抱いていたと振り返り、「かわいそうに、海の生物たちが月の病原体を押し付けられたのだ」とツイートした。
さらに、月のほこりが海に投入されたという事実が映画「ゴジラ」のアイデアを生んだのかもしれないと主張。自身のバズという名前にちなんで、ゴジラならぬ「バジラ」と呼ぼうと冗談を飛ばした。