「戦争に行きたくないのは利己的」「憲法3原則は日本の精神を破壊する」――。国会議員とは思えないトンデモ発言で火ダルマ炎上した安倍チルドレンの武藤貴也衆院議員(36)。
その後、日刊ゲンダイの取材で「遅刻の常習犯」「遅刻しても詫びない」「朝、起きられない」など“社会人失格”としか思えない過去も明らかになったが、またぞろ耳を疑いたくなるようなウワサが飛び交っている。「自分の名前を漢字で書けないんじゃないか?」と一部で話題になっているのだ。
物議を醸しているのは、「武藤貴也オフィシャルブログ」のトップページ。無邪気に笑う武藤議員の写真と、毛筆で書かれた署名がデカデカと掲載されているのだが、何かがおかしい。よく見ると「武」の字の右上にあるはずの「てん」がないのだ。
「画竜点睛を欠く」とは言うが、欠けているところしか話題にならない武藤議員のことだけにシャレにならない。なぜ、自分の漢字を間違えたまま、堂々とブログを公開しているのか。武藤事務所の言い分はこうだ。
「(署名は)武藤本人が書いたものです。自分の名前だから間違えることはないと思います。ただ、筆で書いたものなので、かすれて見えないのかもしれない。技術的な不具合で消えてしまった可能性もあります……」
さすがに、現職の国会議員が自分の名前を書けないとは考えたくはないが、なにしろ、チルドレンの“親”である安倍首相からして漢字を書けないから不安になってくる。
2013年4月、千葉市の幕張メッセで開かれていた「ニコニコ超会議2」を訪問した安倍首相は、自民党ブースの寄せ書き用の巨大ボードに直筆で「成長力 安倍晋三」とサイン。しかし、「成」の字には武藤議員よろしく右上の「てん」がなく、おまけに「はらい」までなかった。日本中の失笑を買ったのは記憶に新しい。
ついでに言うと、武藤議員のネット上での書き込みを注意して「きちんと分からせた」とエラソーにしていた麻生財務相も、首相在任中に「未曽有」を「みぞゆう」と読み間違えていた。武藤議員は麻生派に所属している。子が子なら、親も親。そろいもそろって、どうなっているのか。
武藤事務所は書き間違いを否定したが、仮に“不具合”で消えてしまったとしても、こんな致命的なミス、本人がすぐに気づいて修正させるのが普通だろう。「私には、守りたい日本がある。」とやらのキャッチフレーズも、チャンチャラおかしいというものだ。