2020年東京五輪のエンブレムがベルギーのリエージュ劇場のロゴと酷似していると指摘されている問題で、劇場のロゴをデザインしたオリビエ・ドビ氏の弁護士と劇場の弁護士は14日、国際オリンピック委員会(IOC)を相手に使用差し止めを求める訴えをリエージュの裁判所に起こしたことを明らかにした。
ドビ氏側は7月31日に、IOCと日本オリンピック委員会(JOC)にエンブレムの使用差し止めを求める文書を送付し、8日以内に回答するよう要求。2人の弁護士によると、IOCは今月14日にロゴの変更を拒否する方針を示した。
ドビ氏は、自分の作品であるロゴに類似しているとして著作権侵害を主張。弁護士は、使用差し止めが聞き入れられなければ、エンブレムをスポンサーなどが使用するごとに5万ユーロ(約690万円)の「罰金」を請求すると警告した。