2015年8月15日、中国・天津市で12日深夜に発生した爆発事故の死者が85人になったとの報道を受けて、中国のネット上には報道規制を敷いている当局に対する怒りの声が渦巻いている。
中国版ツイッター・微博(ウェイボー)には、事故発生直後から多くのネットユーザーがさまざまな情報を書き込んでいるが、そのなかには当局によって削除されたものも少なくない。13日には連絡が取れない家族や知人の情報を求める書き込みが多く見られたが、時間の経過とともに、事故原因や犠牲者の数、被害状況などの説明を当局に求める声が急増。
15日朝の「死者85人」の発表直後からは、当局を非難する声が激増した。そのなかで主なものを紹介する。
「85人?誰が信じるか。あと0を2つ足したら信じてやるよ」
「なぜ行方不明者の数を公表しない。住民票を調べれば一発でわかるだろ」
「消防隊員の報道はあるのに、同じく消火に駆けつけた警官たちのことはなぜ報道しないの!私の夫は同僚の警官25人と現場に向かったけど、全員行方不明よ」
「事故原因は?あれほど危険な薬品を住宅のそばに保管できたのはなぜ?」
「消防隊員は倉庫の中に何が保管されているのか知らされずに放水したんだろ?」
「日本のような化学薬品などの専門的な知識や技術のある消防隊を中国でもつくれよ!」
「当局が拘束しているという倉庫会社の社長を出せ!直接何を保管していたか説明させろ」
「天津市は大気汚染や水質汚染を調査してただちに公表すべきだ」
「マスクが欲しい。でもどこにも売っていない」
「この国はいつになったら国民に誠実な国になるのか。指導者は国民の前で胸を張れるのだろうか」