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「黒猫」デザイナーが佐野氏に苦言「ご自身に甘い」

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2020年東京五輪公式エンブレムを手掛けたデザイナーの佐野研二郎氏(43)がデザインを監修したサントリーのキャンペーン賞品の一部にデザイン模倣があった問題で16日、デザイナーの俣野温子氏が自身のブログで問題に対しての見解を示した。

 キャンペーンでは、賞品30種類のうちインターネット上で「既存のデザインに似ている」との指摘が多かった8種類が13日に取り下げられた。この8種類には含まれなかったが、「No.25」の黒猫のイラストが、俣野氏がデザインした「ひょっこり黒猫」に酷似しているのではないかという指摘もネットで上がっていた。

 俣野氏はデザインについて「私が描いたのはすでに20年以上前。以来ずっとポケットから黒猫の顔が半分出ているデザインの商品は数え切れないほど作ってきました」と愛着の強いオリジナルデザインであると強調。同時に、「『ひょっこり黒猫』に影響があるものとも思えませんのでただ静観していようと思っています」と法的手段などに訴える意思はないことを示した。

 その一方で、佐野氏に対する不信感も示した。取り下げた賞品は「明らかに逃げ場のないものに絞られていた」と指摘。自身の作品も含め、デザインやモチーフが似ているものに関して問題と認めていないことに、「この認識に対しては多少異論があります」とした。

 模倣しているとの特定は、難しいとした上で「ある意味コピペ(コピー&ペースト)よりも悪質かもしれませんが大多数の方が一目見て似ていると判断したものがコピーと判断されます」。自らの見解を述べると同時に「この流れのなかで、まだ一部分しか認めないという佐野さんの認識は少しご自身に甘いようにも思えます」と苦言を呈した。






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