タイの首都バンコク(Bangkok)で20人が死亡した爆発事件で、タイ国家警察のソムヨット・プーンパンモウン(Somyot Poompanmoung)長官は19日、爆弾を設置した容疑者が「ネットワーク」の一員だったとみていることを明らかにした。警察は同日、容疑者の詳細な似顔絵を公開した。
この事件では18日、爆発が起きる直前の現場にリュックサックを置いて立ち去る容疑者を捉えた監視カメラ映像が公開されている。
ソムヨット長官は記者団に対し「ネットワークだ」と述べ、「複数の協力者がいるとわれわれは信じている。タイ人だ」と付け加えた。単独犯行の可能性を警察では除外したとみられる。
一方、18日にバンコクの船着き場で起きた2回目の爆発については、ソムヨット長官は「模倣犯」による犯行だった可能性もあると述べ、あらゆる可能性を排除せずに捜査を進めていると語った。
警察は現在、容疑者の逮捕につながる情報に100万バーツ(約350万円)の懸賞金をかけて行方を追っている。似顔絵が公開された容疑者は、眼鏡をかけた黒髪の男で、警察発表によれば「外国人またはタイ人の可能性がある」という。