bluesky224さんは自らのブログで「日本関連情報」を紹介しつづけている。「人口減少28万人。減り幅は過去最高」などの時事ニュースから、「祝賀を表現する言い回し集」などの日本語情報、さらに日本のファッションや日本歌曲など扱うジャンルは幅広い。「海外居住の日本人が帰国した時、驚きを感じる8つの事!」と題した文章では、帰国した日本人が感じる自国の特徴という観点で、欧米などと比べた日本社会の特徴を紹介した。
bluesky224さんによると、帰国した日本人がまず感じるのは「日本人が仕事好き」ということだ。ファストフード店に足を運んだ際にも、店員の仕事ぶりは極めつきだ。ただし、外国の様子に慣れてしまった人は「自分には無理」と悩んでしまったりする。
そして、食べ物が美味しい。「欧米の食生活はデリケートさに欠ける。海外で日本料理を食べても、食材は整っておらず、作るのは中国人」だ。そのため、日本人は帰国すると、「本物の日本料理の美味しさに、あらためて気づくことになる」という。
そして「社会が平和」だ。日本ほど治安がよくないことが一般的である海外から帰国してみれば、人々は喫茶店でかばんを席に置き、トイレに行ってしまう。海外生活が長い日本人はそれを見て、「大丈夫かと、心配になってしまう」という。
そして、日本の街はとりわけ清潔だ。スーパーでも、ファストフード店でも、銀行でも、役所でも、ごみはほとんど落ちていない。フランスなどに比べれば、日本の街にはごみ箱が少ない。しかし、日本人は「ごみ箱を見つけるまで、ごみを持ち続ける。気ままに捨てたりはしない」と、「ぽい捨て禁止」のルールがあれば、順守する。多くの外国人が敬服する日本人の国民性だ。
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このあたりまでは、日本のよいところを列記した感がある。しかしもちろん、日本にも問題はある。
まずは、「新しい物事が次々に出現」ということだ。海外でしばらく生活して日本に戻れば、「建物はどんどん新しくなる。商品の変化も激烈」、「流行の速度があまりにも早い」などで、日本人は“浦島太郎状態”になってしまう。
さらに、日本人には「買い物好き」という特徴がある。フランスから帰った日本人は「日本人は、本当に金遣いが荒い」と言ったそうだ。フランス人は必要な物を買うが日本人は「買いたくなったら不必要な物でも買う」という。
必ずしも「不必要な物でも買う」とは限らないだろうが、bluesky224さんは、海外から帰国した日本人が、「日本経済の活気のよさ」と結びつけて説明したと紹介した。たしかに消費と経済は連動するものだ。ただし、地球規模で資源や環境が問題になっている現在、「消費は美徳」とばかりに喜んでいてよいものか。かなり微妙な問題だ。
さらに、日本では欧米ほどにはクレジットカードが普及していない。その割にはATM(自動現金受払機)が少ない。コンビニに置かれているATMを使うと、手数料が極めて高い。この点は、海外から帰国した日本人が「非常に不便に感じる」という。
クレジットカードを多用すれば、現金を大量に持ち歩く必要はなくなる。防犯の面からも利点がある。逆に言えば、日本では治安がよいので、クレジットカード利用の長所が、やや薄らいでしまうのかもしれない。
ただし、クレジットカードを常用すると、どうしても「自分の支払い能力以上に使ってしまう」人が多くなる。社会全体として家計の健全さを保つために、クレジットカードの普及には「落とし穴」もあると言わざるをえない。想考えれば、海外から帰国した日本人が「カード問題」で不便を感じるのは、「慣れの問題」としか言えないかもしれない。