カラフルなガジュマルの木、人気観光スポットに/金門
台湾海峡に浮かぶ離島、金門にある1本のガジュマルの老木が脚光を浴びている。地元の酒造メーカー「金門酒廠」が昨年CMを撮影した際、演出のために色とりどりの布を巻きつけたところ、隠れた人気スポットとなり、連日観光客が訪れるようになったからだ。
木は同地の観光名所、陳景蘭洋楼(洋館)の敷地内にある。同社の翁明志董事(取締役)は、巻きつけられた布について、本来撮影後に撤去する予定だったが、関係者から好評だったためそのままにしたと話す。
だが最近になり、布の固定のために複数のクギが打ちつけられているのが分かり、木への悪影響を危惧する声が上がっている。
地元役場の許可を得られていると話す林務所は、クギが小さいために木への影響はないとの見解を示すものの、同社では今後の対応を検討する方針で、批判が多ければ撤去もあり得るとしている。
誰の頭にもなかった台湾利下げ公算、急浮上-景気鈍化で
台湾経済が2012年以来の低成長となったことで、債券トレーダーの間では台湾中央銀行が利下げするとの観測が急浮上してきた。1カ月前はこうした予想は皆無だった。
.
ブルームバーグが今週実施した調査によると、同中銀が年末までに政策金利を0.125ポイント引き下げて1.75%にすると予想した人が15人中9人に上った。7月時点では回答者40人全員が据え置きを見込んでいた。 .
台湾中銀は11年以来、政策金利を変更していない。中国や韓国など25を超える国・地域が今年に入って借り入れコストを引き下げる中で、台湾ドルは今年最も堅調な新興市場通貨となっている。
.
しかし、台湾の4-6月(第2四半期)GDP(域内総生産)改定値は輸出減少が響いて前年同期比0.52%増にとどまり、ブルームバーグがまとめた市場関係者20人全員の予想を下回った。最大の貿易相手である中国が人民元を切り下げたことも台湾の利下げ観測を強めている。
台湾、韓国破り4強へ/バレー男子・アジアクラブ選手権
バレーボール男子のアジアクラブ選手権のクオーターファイナルラウンドは19日、台北市で行われ、台湾は韓国を3-1で下し、ベスト4入りを果たした。20日には決勝進出を賭けてカザフスタンと対戦する。
台湾は第1、第2セットを25-18、25-19で連取し王手をかけたが、第3セットは韓国側の作戦変更などで苦戦を強いられ、26-28で落とした。第4セットでは中盤から主導権を握り、徐々に点差を広げて25-17で試合を決めた。
高雄市がツイッター公式アカウント取得、台湾で初
高雄市は18日、短文投稿サイト「ツイッター(Twitter)」の公式アカウント「@KaohsiungCity」の認証を取得した。台湾の公共機関・都市としては初めて。外国人に向け高雄の産業・文化・観光地・イベントなどの情報を紹介することが目的で、主に英語でツイートされるが、日本語での投稿もある。
ツイッター社によると、現在のユーザー数は世界で3億2000万人。日本にも2000万人のユーザーがいる。高雄市は今後、日本向けアカウントも設置し、高雄の魅力をアピールしていきたいとしている。
台湾三菱電機がCNC装置の製造開始、9月に台中で
台湾三菱電機の稲葉元和・董事長は17日に台北本社で、M700シリーズおよびM70VシリーズのCNC数値制御装置の製造を9月から台中支社で開始し、台湾の工作機械市場へ供給する意向を表明した。稲葉董事長によると、台湾工場は同社にとって、日本(名古屋)、中国(江蘇省常熟市)に次ぐ三つ目の生産基地。現在の計画では、毎月300台のCNC数値制御装置を製造し、来年には2500台に増やす。製品の品質は日本工場と完全に一致させる。
台湾人気脚本家の小説がフジテレビでドラマ化、今秋放送
台湾の人気脚本家、スー・ユーティン(徐誉庭)氏の処女小説「馬子們」がテレビドラマ「それでも僕は君が好き」としてリメイクされ、フジテレビで今秋放送される。スー氏は「光栄だ」と喜びを語っている。 同作は2011年12月に出版され、2014年に「週刊少年マガジン」でマンガ化。現在は「別冊少年マガジン」で連載されており、5巻まで発売されている単行本の売上は30万部を記録する人気となっている。
スー氏はこれまで「イタズラな恋愛白書」(我可能不会愛你)や「戦神MARS」(戦神)など数々のヒットドラマを手掛けてきた。小説のドラマ化について「この物語を通じてかつてあるいは現在恋愛の問題にぶち当たっている男女に過ちを許すことで得られる幸せを知ってほしい」とコメントを寄せた。 ドラマは小出演じる情けないが憎めない“ダメ男子”の10歳から29歳になるまでの恋愛遍歴を振り返るストーリー。深夜枠で4夜連続放送される。
台北ユニバの競技場、2016年完成予定
2017年、台北市で行われる、「学生のためのオリンピック」、ユニバーシアード競技大会の夏季大会に使う体育館と会場79ヶ所がすべて決定した。台北市政府体育局は19日、2017年のユニバーシアード大会の競技場、および練習場などがすべて決まったと発表した。これらの競技場と練習場は北部の五つの県と市の79ヶ所にある。
メインスタジアムは予定の「台北ドーム」から「台北陸上競技場」に変更されることも、主催機関、国際大学スポーツ連盟(FISU)の同意を得た。台北市体育局運動施設科の呉偉銘さんは競技場の工事について、「2016年11月にすべての工事を完成する予定だ。新しく建設する部分はやや遅くなるかもしれない。バスケットボール館は2016年11月か12月の完成予定だ。テニスの部分は、工事の開始がやや遅かったため、2017年3月の完成を目指している。」と説明した。
なお、台北市体育局によると、柯文哲・市長が経費節約を指示したため、この競技大会の競技場の建設費用は当初の台湾元53億6000万元から30億3000万元に減り、43%も減ったという。
台湾の旅客機パイロットが“イチかバチか”の操縦、中台ネットで批判多数
2015年8月18日、台湾・中央通信社は、台湾のファーイースタン航空のパイロットに操縦上のミスがあったと伝えた。同トラブルに台湾や中国のネットユーザーからさまざまな意見が寄せられている。
今年5月末、ファーイースタン航空の旅客機は、天候不良により目的地の金門県に着陸できず台北松山航空に引き返した。ところがその後スタッフがチェックした際、燃料はわずかに2000ポンドだったと判明。3700ポンドを下回る量の燃料では、着陸に失敗した場合再度安全に離陸できないという。報道では、「パイロットの行為は乗員乗客138人の命を博打にかけたに等しい」と批判。さらに台湾民航局は、「こんなに大胆なパイロットも珍しい。パイロットはやってはいけないミスをした」と苦言を呈し、罰則を科した。
パイロットのミスに台湾ネットユーザーからは、「パイロットは自分の命が惜しくないのだろうか?もっと命の重さを意識してほしい」「航空会社に問題があると感じる。きっとコストを抑えるために、燃料を余分に入れていなかったのだろう。さらに、緊急事態を知らせなかったのは、航空会社側の指示とも考えられる。緊急事態を知らせればほかの旅客機は同機を優先的に着陸させていたが、それなりの費用が発生するからだ」とパイロットの意識の低さと航空会社に対する疑義の声が聞かれた。
一方同ニュースを目にした中国のネットユーザーは、「(台湾民航局の『こんなに大胆なパイロットも珍しい』に対して)きっとこのパイロットは元戦闘機乗りだ。最悪パラシュートで脱出すればいいからね」「台湾の航空会社は(墜落など問題が続出した)マレーシア航空に追いつきたいのか?」「(天津爆発に関連して)たとえ墜落しても、彼らは焼き焦げるといった酷い有様になることはなかっただろう」と台湾の航空会社の安全性に苦言を呈する意見が多く寄せられた。
上海でも悠遊カード、利用範囲拡大を中台で検討[IT]
「2015上海―台北城市論壇(上海―台北都市フォーラム)」に出席するため中国・上海市を訪問した柯文哲・台北市長は18日、楊雄・上海市長と提携覚書に署名した。覚書には、台湾のプリペイド式ICカード「悠遊カード」を早ければ半年後に上海市でも使用できるよう、条件を整えることなどが盛り込まれた。中央通信社などが伝えた。
覚書には、悠遊カードや上海公共交通カードなど両都市で流通しているプリペイドカードをどちらの都市でも決済できるよう技術交流を深めるほか、◇台北市中正区と上海市静安区の交流推進◇台北市中山区と上海市閔行区の交流推進◇両市の公務員の交流や研究促進――の計4項目が明記された。
このうちプリペイドカードについて、悠遊カードの管理・運用を行う悠遊カ(カ=上の下にト)の戴季全董事長は同フォーラムで、「既に台湾の金融監督管理委員会(金管会)と調整を進めている」と説明した。ただ台湾が中台に関する条例で定めた「金融機構投資及業務管理弁法」に電子マネーに関する項目はなく、海外における電子マネーの運営細則「国際電子票証施行弁法」でも中国は対象外となっている。現段階では悠遊カードを中国で使用する法的根拠がないため、戴董事長は「金管会に協力を求め、向こう半年で金融機構投資及業務管理弁法の改正案を成立できるようにしたい」と話し、早ければ半年後から上海でも悠遊カードを使えるよう整えるとした。技術的には、1枚のカードに複数の通貨がチャージ可能なマルチカレンシー(複数通貨)対応とすることで、中台の双方で決済できるようにする。
金管会の曽銘宗主任委員は悠遊カードの上海への利用範囲拡大について、基本的に歓迎する姿勢を表明。実施に当たっては、◇金管会と他の関係機関の連携◇両都市間の互恵待遇◇パブリックコメント(意見公募)の実施――を原則とするよう求めた。
エディ・ポン主演の自転車映画、空撮で台湾の風景美を強調
今月7日に台湾で公開されたロードレーサーをテーマにした映画「破風」は、空撮の多用によって台湾の美しい風景を映し出している。ダンテ・ラム(林超賢)監督は、興行収入4000万台湾元(約1億5360万円)超えのヒットに感謝を示そうと、本編ではカットされた空撮シーンを集めた特別映像をこのほどインターネット上で公開した。
空撮は専門家の蔡嘉嶺氏が担当。1分11秒の映像では、大勢のレーサーが高雄の市街地や嘉義県梅山郷のヘアピンカーブ、花蓮県の観光地、太魯閣に架かる橋などを駆け抜ける姿がスピード感豊かに描かれている。ラム監督は音楽にもこだわったという。 同作には俳優のエディ・ポン(彭于晏)や韓国アイドルグループ、スーパージュニアのチェ・シウォンらが主演している。
<台湾の総統選>与党・国民党実施の世論調査で民進党候補が大幅リード
与党・国民党はこのほど、来年1月に行われる総統選挙に関する世論調査を行った。トップは37%を獲得した最大野党・民進党の蔡英文候補で、野党・親民党の宋楚瑜候補と、国民党の洪秀柱候補はそれぞれ19%と18%で僅差だった。
今回の調査は宋氏が今月6日に出馬を表明して以来初めて。国民党の関係者は支持率が僅差の宋氏と争うのではなく、蔡氏を主目標として今後の選挙戦を展開していくとしている。
苦戦が伝えられる洪氏は、地方での活動を増やすなど、支持獲得に向けた動きを活発化させている。国民党は9月に洪氏を支援するための大型イベントを実施予定で、馬英九総統や同党の朱立倫主席などが出席するという。
台湾のテレビ局TVBSが11日に発表した調査結果では、蔡氏38%、宋氏20%で、前回(7月19日)からそれぞれ4ポイント、1ポイント増加したが、洪氏は17%で8ポイント減少し最下位になった。
主演映画プレミア出席のチャン・シャオチュアン 熱愛の噂には言及せず
台湾映画「青田街一号」のプレミアイベントが19日、台北市内で行われ、キャストのチャン・シャオチュアン(張孝全)やレジーナ・ワン(万茜)らが作品をPRした。熱愛の噂があるシャオチュアンとレジーナが揃って登場したこともあり、何らかの動きがあるかにメディアからの注目が集まっていたが、2人がやり取りするシーンは見られなかった。
イベント翌日で公開初日の20日は、夫婦やカップルが愛を確かめ合う日とされる旧暦7月7日の七夕バレンタインデー。当日の過ごし方について話題が及ぶと2人はともに仕事だと答え、一緒に過ごす予定がないことをほのめかした。
同作の中で女装を披露しているシャオチュアン。女装姿が誰に似ているか質問されたリー・リエ(李烈)エグゼクティブプロデューサーが答えに窮していると、シャオチュアンはすかさず「オードリー・ヘップバーン」と返答。するとリープロデューサーからは「10サイズ大きいヘップバーンね」との声が上がり会場は笑いに包まれた。さらに「可愛くて面白いけど決してきれいではない」とめった斬る場面もあった。
新竹市庁舎前に設置の噴水開放 市民の憩いの場に
新竹市政府は19日、市庁舎前に設置されながらも長年使われていなかった噴水を一般市民に再開放した。一定時間ごとに水柱が上がる設計で、厳しい夏の暑さを忘れられる新たな憩いの場になりそうだ。
同市庁舎前の噴水は2000年に設置されたが、約1年後に機械室が浸水する被害が起き、使用が停止されていた。約14年ぶりの復活に市の関係者は、水質に問題はなく、足元には滑りにくい花崗岩のタイルを使用しているため、安心して市民に遊んでもらえると胸を張る。
日本統治時代の1927(昭和2)年に新竹州庁舎として完成した同市庁舎は、観光スポットとしても知られ、市では噴水の復活を通して文化的価値を高めたいとしている。
ネットサービス利用調査、世代ごとに特徴=天下雑誌
ビジネス雑誌「天下雑誌」は、「デジタル生活大調査(数位生活大調査)」と題し、台湾人のネットサービス利用状況調査報告を発表した。交流ツールでは、「フェイスブック(FB)」利用率が87.2%で最も多い。45歳以上でも82.1%、50歳以上でも78.5%と、全世代で広く利用されている。台湾のFBのアクティブユーザーは1600万人だという。メッセンジャーの「ライン(LINE)」利用率も83%と非常に高い。また、世代によってネットサービスの利用傾向は異なる。
24歳以下はFBやLINEに加え、画像共有の「インスタグラム(Instagram)」利用率が46.1%と他世代より高く、友人とのコミュニケーションが主な目的。25歳~34歳は音楽や映像配信サイトの利用が活発で、遊びにデジタルツールを活用する。35歳~44歳は、子育て情報やお得な買い物を目的にネットを多く利用する。50歳以上は、ネット商店の利用において、実店舗を持つ企業を他世代よりも強く信頼する傾向が見られる。
台南で伝統の「16歳の成人式」寺廟に多くの参拝客
旧暦7月7日に当たる20日、南部・台南市特有の伝統風習である16歳の成人式が市内の各寺廟で営まれた。成人式の寺廟として名高い開隆宮は、我が子のこれまでの健やかな成長に感謝を示すため訪れた参拝客らでごった返した。
「做16歳」と呼ばれるこの風習は清朝時代に起源を持つ。当時、港で働く子供は16歳になって初めて大人と同じ賃金をもらえるようになる決まりがあり、宴を設けて成人になったのを知らせたのが始まりだとされている。
旧暦7月7日の七夕は子供の守護神、七星娘娘の誕生日であるため、台南では多くの人がこの日に16歳の成人式を行う。
頼清徳市長はこの日、開隆宮や関帝殿、安平開台天后宮などに駆けつけ、満16歳となった男女に勉学に励み積極的に家事の手伝いをするようになどと語りかけた。
台北101の年越し花火、来年は予算500万元拡大
台北市のランドマーク・台北101ビルは18日、毎年恒例の年越し花火打ち上げについて、昨年よりも規模を拡大すると発表した。2017年1月1日の午前0時から打ち上げられる来年の花火のテーマは「Nature is Future」。
自然を敬い環境を守る心がテーマだ。総予算は昨年より500万元多い4500万元(約1億7235万円)で、打ち上げ時間も昨年の218秒(3分38秒)から240秒(4分)程度に拡大できそうだという。台北101ビルは、周辺ビルとの花火の同時打ち上げを行い、この花火を香港やシドニーのような大型イベントに育てたいとしている。台北101ビルは近隣企業の参画を求めており、すでに複数のビルからコンタクトがあったという。
米から到着の台湾機内に不審物=爆発の恐れなし 空港作業員のミスか
台湾桃園国際空港で20日午前、チャイナエアライン(中華航空)の旅客機に積載されていた貨物コンテナの中から、ガスボンベに似た不審な容器1本が見つかる騒ぎがあった。通報で駆けつけた警察の調べによると爆発物は検出されなかったという。
同機は米・サンフランシスコ空港から到着したばかりだった。関係者によると容器は空港でコンテナを運搬する牽引車の燃料ボンベの可能性が高いという。同社では現地の作業員が誤ってコンテナに積んだものとみている。