佐野 研二郎氏が手がけたロゴが、自分のデザインに似ているとして、アメリカ人デザイナーが提訴を検討している問題で、佐野氏はFNNの取材に文書で回答し、「一定の要件を満たすデザインはたくさんある」と反論した。
今回、文書で回答した佐野氏は、群馬・太田市の公共施設のロゴをめぐる問題で、黒い丸と直線で形成したようなデザインについて、「その要件を満たすデザインは、今、名乗りを上げておられるアメリカのデザイナー以外にも、制作されている方は、世の中にたくさんいらっしゃると思います」としている。
そのうえで、「それが、誰か特定の人のアイデアとして認められ、ほかの人が使えないということであれば、デザインの世界では、できないことがほとんどになってしまうと思いますし、わたしはそうではなく、ほかの誰が使っても、問題のないものだと思います」と反論した。
一方、東京オリンピックのエンブレムについては、「わたしから、使用しないよう、お願いすることは考えておりません」とし、さまざまな意見や批判に対しては、「誤解もあるようですので、丁寧な説明を今後もしていきたい」とコメントしている。.