ブラジルで暮らす日系人の人口は推定で150万人に上るとされ、海外で最も大きな日系人社会を形成している。2008年は日本人移民100周年にあたり、両国では様々なイベントが開催された。現在ブラジルで暮らす韓国人ブロガーのアネットは、自身のブログにブラジルで見た日本人と韓国人の違いについて考察している。
「ブラジルではアジア人を見ると、『ジャポネス(Japoses)』と呼ぶ。私たち韓国人が、白人を見ると『アメリカ人』と呼ぶようにだ。それくらい、ブラジルには多くの日本人、日系人が暮らしている」と述べる。韓国人のブラジル移民は1918年に日本国籍で入国したのが始めとされており、その後、本格的な移民が始まったのは1962年からである。人口の割合や移民の歴史から見て、ブラジルでアジア人といえば日本人と思われてしまうのも当然なことなのかもしれない。
「ブラジルで暮らす韓国人のほとんどがボン・レチーロ(Bom Retiro)という韓国人密集地域で暮らす。いわゆるコリアンタウンだ。そしてブラジルで暮らす韓国人の多くは衣類業に従事していて、まるで東大門市場のような衣類街が形成されている」と言う。
「一方、リベルダージ(Liberdade)は日本人街で、日本の食品や生活用品、電化製品などが売られている」とし、「コリアンタウンと違うところは、多くのブラジル人が訪れるということ。ここで、天ぷらや焼きそばなど、日本の文化を見て味わっている」と語る。
ブログ主は週末になるとごった返す日本人街を見て、「明らかに日本人から学ぶ事がある」と述べる。「異国に来て、その国の文化や言葉を学び、その国の人々と交流すること。国の違いを理解すること。私たち韓国人は、このことに気が付き、理解して暮らしていかなければならないのでは?」と綴っている。