大阪府高槻、柏原かしわら両市で同府寝屋川市の中学1年生2人の遺体が見つかった事件で、平田奈津美さん(13)の死体遺棄容疑で逮捕された同市の契約社員・山田浩二容疑者(45)は事件当日の13日午前、堺市堺区の大阪刑務所を訪れ、知人男性に面会していたことが、捜査関係者への取材でわかった。
山田容疑者はその後、知人女性への無料通話アプリ「LINE(ライン)」で面会について報告。その約1時間後、東約13キロにある大阪府柏原市のコンビニ店で粘着テープを購入していた。
やり取りをしていたのは、大阪市西成区の50歳代の女性。山田容疑者は過去に1歳年上の山田姓の男性と知り合い、養子になったという。女性はこの男性と知り合いで、男性は大阪刑務所で服役している。
女性は事件前、山田容疑者から電話で「お盆休みで帰省します」と連絡を受けた。13日午前11時25分頃には、「おはようございます。(男性の)面会に行ってきました」というLINEのメッセージが、大阪刑務所の門の写真つきで届いたという。捜査関係者によると、府警は山田容疑者が同日午前、実際に刑務所を訪れていたことを確認した。
女性によると、同日午後9時頃、山田容疑者から、男性と面会したことを報告する電話があったという。高槻市の駐車場で平田さんの遺体が発見される約2時間半前だった。
フジテレビの報道によると、知人にあてた手紙の中で、02年の事件で服役中に女性と獄中結婚し、女性の娘への思いを「許されるのなら早く娘に会いたい」「今ここ(=刑務所)で一心不乱になって頑張ることができるのも大切な娘の存在があるからです」などとつづっていた。娘は妻の連れ子とみられ、平田さんや星野君と同年代という。