中国・重慶市で、朝の通勤ラッシュのバスの座席をイヌが占領したとして物議を醸している。重慶商報が伝えた。
18日の午前7時30分ごろ(現地時間)、同市南岸区を走る路線バス車内で、ひしめき合う乗客をしり目にイヌが座席を一つ占領していた。
隣には飼い主である50代の女性が座っており、他の乗客はお年寄りに席を譲るよう促したが、女性は「イヌの分の運賃も払ったため席に座る権利がある」とかたくなに譲らなかったという。
バスの運営会社によると、女性はイヌをかばんの中に隠し乗車。似たようなトラブルは平均して月に3~4度ほど発生しており、中には運転手に注意され「運転手の態度が悪い」と会社にクレームを言う人もいるという。
さらに現地の政府関連部門は、重慶市では小型のタクシーを除く公共の交通機関にイヌを連れ込んではいけないと定められていると説明し、同様の事態が発生した場合、運転手はイヌを連れた乗客の乗車を拒否することができ、警察に通報すれば問題の乗客に罰金を科すこともできると述べた。
乗客の証言では飼い主が「イヌの分の運賃も払った」と語ったというが、バス運営会社が言うように飼い主が運転手に分からないようにイヌを隠して乗車したのであれば、イヌの分の運賃は払っていない可能性が高い。詳細については伝えられていないが、同市の条例では連れ込むこと自体が許されていないため、いずれにしろ女性の行動は問題がありそうだ。