
永井氏によると、佐野氏の原案は「東京」の頭文字「T」を図案化したもので、ベルギーの劇場名の頭文字「L」を想起させるエンブレム右下の部分はなかった。その後、商標登録に向け大会組織委員会と佐野氏が協議し、他の商標との類似を避けるためにデザインを練り直すなかで「L」にも見えるデザインが盛り込まれたという。
永井氏は「ベルギーのデザイナー側は盗作と言っているが、佐野氏の原案とは似ていないし、コンセプトも成り立ちも全く違う」としている。
これまで大会組織委から、選定の経緯について発言しないよう指示されていたといい、永井氏は「原案や応募作品全作など、審査過程も公表してほしい」と語った。
エンブレムは昨年11月の審査会で審査委員8人が投票。104点から入選作3点を選び、委員の議論を経て佐野氏の原案に決定した。