スマートフォンで「1」「1」「0」を入力して通話ボタンを押すと通信速度が速くなる-という情報がツイッターなどで拡散し、信じた人の操作で全国の都道府県警察の110番につながるケースが相次いでいる。
流されている情報は「これはiPhone(アイフォーン)の人だけの裏技なんだけど、電話のキーパッドにした状態で『1』を2回押した後、『0』を押して、0・3秒以内に通話ボタンを押してから10秒くらい待つと、1カ月間通信制限が解除される。試してみて」などというもの。当然、110番につながる。
秋田県警では、25日に受理した110番通報132件のうち4割以上の56件が無言で切れ、27件がワン切りだった。通信指令課が発信者にかけ直して事情を聴いたところ、流された情報を基にスマホを操作したと話したという。
他県警に照会したところ、同様のケースが相次いでいることが分かり、警察庁に報告した。
秋田県警は「緊急の通報がつながらなくなるなど業務に支障が出るのでやめてほしい。場合によっては軽犯罪法違反や業務妨害罪に問われることもある」と注意を呼び掛けている。