欧州最大の家電見本市「IFA」が4日、ベルリンで開幕する。日本の家電各社が主役にすえるのは高級家電だ。中韓メーカーとの価格競争が激しい普及品とは一線を画し、高級品の強化で存在感を示そうとしている。
パナソニックは、欧州で10月に売り出す65型の有機ELテレビや、台所に組み込む調理家電など、デザインにこだわった製品を展示する。有機ELテレビは、高精細な「4K」に対応した画質の高さが売りで、画面がカーブした高級型。本間哲朗常務は2日に開いた報道向けの説明会で、「このテレビはまさに高級家具だ」と強調した。価格は百数十万円を見込む。
また、昨年復活させた高級音響機器ブランド「テクニクス」の品ぞろえも強化。かつてクラブDJらに人気だったターンテーブル(アナログレコードプレーヤー)も来年度にも復活させると発表した。