中国メディア・広州日報は3日、広東省湛江市で女性が7月末に保険会社の保険契約を申し込もうとしたところ、女性が3カ月前に交通事故で死亡し、保険金が支払われたとの記録が残っていたことが明らかになったと報じた。
記事は、保険会社が手続き中に発見した記録によると、女性は今年初めに同省江門市でこの保険会社の生命保険を購入したことになっていたと紹介。さらに、4月初めに同市内で交通事故に遭って病院に運ばれたものの死亡、すでに火葬され、受取人が保険会社に対して22万元(約413万円)の保険金を請求したと記録されていたと伝えた。
そのうえで、「その手続きに問題はなく、証明する書類も揃っていたため、女性がこの保険会社に契約を申し込まなかったら、この記録は残り続けることになったかもしれない」と解説。江門市公安当局は女性が交通事故で死亡したことは真っ赤なウソであり、交通事故認定書が偽造されたものであることを確認したとした。
そして、警察が捜査のなかで保険会社のある職員に目を付け、問い詰めたところ、この職員が「無作為に選んだ他人の情報を利用して保険を購入し、不法な手段で交通当局などの公印を偽造した」と自白したことを伝えた。
会社からだまし取った22万元は、すでに賭博ですべて消えてしまったとのことである。