元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(34)がレスリング界からも追放の危機だ。2013年からモンゴルレスリング協会会長を務める朝青龍は、6日のUWW(世界レスリング連合)理事会で素行が問題視された。関係者は「人間性でしょ」と話し、4月にウランバートルで予定しているリオ五輪世界予選第1戦の開催地が剥奪される可能性に言及した。
モンゴル協会も内紛状態で、反朝青龍派が金銭問題を告発したとの情報もある。「普通、『会長がそんなことやるわけない』と下は(告発状なんて)出さない。面白くないから反対派が出している」(別の関係者)。会長就任当初、抜群の知名度を生かし、注目の的となった。この2年、選手も強化されているが、それが朝青龍の手腕かどうかも不明だ。
大会を視察に訪れることもある朝青龍だが、今回はUWWの要請にも応じず、会場に姿を見せていない。展開次第では、会長職を追われることになり、アジアにおけるポジションも失墜。
元お騒がせ横綱がレスリング界でも大ピンチだ。