さいたま市緑区で8日、救急車が、雨によるぬかるみにはまって立ち往生し、病院搬送が約20分遅れた。
搬送中だった埼玉県川口市の女性(37)は、ぬかるみにはまった1分後に肺塞栓はいそくせんで心肺停止状態になり、意識不明の重体となっている。
さいたま市の発表によると、同日午前8時49分、同区大崎の民家から「帰省中の娘が両足が痛いと言っている」と119番があった。緑消防署の救急車が同56分に到着して女性を乗せ、Uターンしようと未舗装の空き地に入った際、後輪がぬかるみにはまり、動けなくなった。
救急隊は6分後に走行不能と判断して代わりの救急車の出動を要請。代わりの救急車が女性を乗せて現場を出発したのは約20分遅れで、病院到着は午前10時10分だった。