米ロックバンドのボン・ジョビが予定していた初の中国公演について、主催者のAEGライブ・アジアは8日、突然の中止を発表した。
ボン・ジョビは来週、北京と上海でコンサートを行うはずだった。AEGの発表では、前売り券の払い戻し方法については9日に説明するとしているが、中止の理由は明らかにしていない。
ただ、ソーシャルメディアには、ボン・ジョビの2009年の音楽ビデオ「We Weren’t Born to Follow」の画像が大量に投稿されている。このビデオには、1989年の天安門事件で戦車の前に立ちはだかって「戦車男」として有名になった男性の写真が映り、「信じるもののために立ち上がれ」という歌詞が流れる場面がある。
2010年12月1日の東京公演のビデオには、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマが登場する場面もあった。
ボン・ジョビは中国のファンにアピールしようと、先月には中国語でバラードを熱唱するビデオも公開、中国の動画共有サイトで注目を集めていた。
特別行政区のマカオで25日と26日に予定されているコンサートは、現時点では中止されていない。