ブログでサッカー日本代表FW本田圭佑(29=ACミラン)の行動を批判し、一躍話題となったタレント・清水圭(54)の“厳しい現実”が明らかになった。かつては多くのテレビ番組に出演し売れっ子だった清水も、今は何とレギュラー番組がゼロ。今までは“サッカー通”として知られたが、今回の騒動で「サッカー関係の仕事のオファーはもう来ないのでは」ともささやかれている。
清水は2009年9月に行われた日本対オランダの親善試合で、FKのキッカーをめぐり元日本代表MF中村俊輔(37=横浜M)と争った本田の発言に対し、6日に更新したブログで「都合の悪い部分を避けて述べている」と批判。さらに「キッカーをあきらめきれない本田選手が中村選手に吐いた『ありえないセリフ』をワタシは知ってまんねん」と、本田が何らかの暴言を吐いたと記していた。
前日の5日、W杯予選・アフガニスタン戦を控えた本田がイランで、FKに関連して当時を述懐し、報じられた。清水のブログ更新はそれを受けてのものだった。
さらに清水は7日にもブログで再び本田批判を展開。8日になって、一連の文章を削除し「本田選手の件 削除します エライすんまへん」と謝罪した。さらに「今回のことに関しては、ここからすべてのコメントを受け付けませんのでよろしくお願いしますどす」とつづった。
清水の言う「ありえないセリフ」については本紙が6年前に報道。中村に対する本田の発言をめぐっては、ネットを中心にサッカーファンの間で大論争に発展した。そこに6年後、突然“参戦”した清水本人に対しては「最近テレビで見ないな」「久々のニュースがこれ?」などと、近況に関する書き込みも見られた。
確かにかつては多くのレギュラー番組を持っていた清水だが、最近はほとんどテレビで見かけなくなった。芸能プロ関係者は「調べてみたら、今はBSやCSも含めてレギュラー番組が1本もなかった。最近はゲストで呼ばれることもあまりないから、芸能の仕事はほとんどないようです」と、悲惨な実態を明かす。
2007年4月の初回からレギュラー出演していた「所さんの世田谷ベース」(BSフジ)も、昨年1月に降板。これについては本人がブログで理由を明かしており、降板に至ったのは「世田谷ベース」の真裏の番組に出演したためだという。そのブログには「普通は仕事を受ける際、マネージャーが一番最初に『裏かぶり』を確認するんやけど、その『当たり前の』作業を怠ったらしい」と記している。
さらに前身の番組から長年MCを務めたCS放送のサッカー番組「カウントダウンフットボール」(フジテレビONE)も昨年6月に終了した。「同番組のHPは、なぜかまだ残っているので『清水の持つ唯一のレギュラー番組』と思ってる人もいるが、昨年に終わっている。だから今は、芸能の仕事が全くない状態」(同)
逆に言えば、仕事がなく失うものが何もないから、清水はブログに“本田批判”を書いたのかもしれない。「でも妻の香坂みゆきは、テレビ東京で帯番組『なないろ日和!』(テレビ東京・関東ローカル)の司会を務めている。イメージが良くないし、彼女への影響を心配して謝罪したのかも」(同)
さらにこんな声もある。「清水は『カウントダウンフットボール』で、中村にインタビューしたことがある。その時に本田の『ありえないセリフ』を聞いたのかな? でも番組の取材で聞いた話にブログで言及したとすると、信頼にかかわる。今まで“サッカー通”と言われたけど、今後はサッカー関係の仕事のオファーも出しにくくなる」(民放関係者)
表面的には華やかな芸能界だが、売れっ子だった清水が“開店休業状態”になる現実を目の当たりにすると、やはり厳しい世界でもあるのは間違いない。