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旧日本軍戦闘機「飛燕」が里帰り 修復後、神戸で一時展示へ

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太平洋戦争中に岐阜県各務原市の川崎重工業岐阜工場で製造された旧日本軍の戦闘機「飛燕」が約70年ぶりに同工場に里帰りし、18日に報道陣に公開された。良好な状態で現存する世界唯一の機体で、同工場が来年秋までに修復作業を実施する。作業を担当する二宮崇さん(48)は「当時の物づくりの息づかいを後世に伝えたい」と話した。

 同社などによると、飛燕は全長約9メートルで旧日本軍機としては珍しく水冷式のエンジンを搭載。最高時速は610キロだった。約3千機が製造され、米爆撃機の迎撃などに使われた。

 修復される機体は日本航空協会(東京)が所有。戦争末期に岐阜工場で製造され、性能テストなどに用いられていた。戦後、接収していた米軍から返還された後は各地で展示され、昭和61年から鹿児島県南九州市の知覧特攻平和会館で展示されていた。

 機内の計器を再現し、塗装を戦時中の状態に近づける修復作業を施した後は、同社の企業ミュージアム「カワサキワールド」(神戸市中央区)で一時展示。平成30年からは各務原市にある「かかみがはら航空宇宙科学博物館」で展示する。




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