生活の党と山本太郎となかまたちの山本太郎参院議員は、参院平和安全法制特別委員会の鴻池祥肇委員長に対する問責決議案を審議する18日夜の参院本会議で、討論時間などを制限する動議の記名投票の際に、再び1人「牛歩戦術」を行い、山崎正昭議長から注意された。
「牛歩」戦術に出たことについて、記者団に「連休まで参院で引っ張れたら、まだ目はあると思った。何とか引っ張りたいと思ったが、残念ながら2分という縛りを受けてしまった」と語った。
投票の際に議場をゆっくり歩き、議事進行を遅らせる山本氏の牛歩戦術は、山崎正昭議長が2分以内の投票を“指導”したことで不発に終わったが、当初は19日まで牛歩を続ける構えだったようだ。それだけに、「週末に予定があるので、週末までに終わらせたいという方が与党議員はほとんどだと思う。週末の予定を捨ててでも審議しようぜ、という話だ」と強調していた。
投票直前には焼香のしぐさを見せるパフォーマンスを行った。
山本氏は17日の参院平和安全法制特別委員会で、安全保障関連法案の採決時に「自民党が死んだ日」と書かれたプラカードを掲示。18日の参院本会議では喪服に身を包み審議に臨んでいた。
山本氏の遅延行為を見かねた山崎正昭議長が早く投票するよう注意。さらに同党の主浜了氏からたしなめられても牛歩を続けた。壇上では議席を振り向き、焼香するふりを数回繰り返した。議場は山本氏の一連の行動を批判する激しいヤジに包まれた。
山本氏は採決後、記者団に「昨日は『自民党が死んだ日』と掲げたので、本日は告別式の流れになる」と持論を語った。