自民党の大沼瑞穂参院議員(写真中央白のスーツ)に手をかける民主党の津田弥太郎参院議員(写真中央、大沼氏の真上のグレーのスーツ)。

大沼氏が被害にあったのは、大混乱となった委員長席周辺ではなく、偶発的な暴行が起きる可能性は少ない。大沼氏は産経新聞の取材に対し、「想像を絶する暴力的セクハラ行為に非常にショックを受けている。津田氏から何の謝罪もない」と話した。
大沼氏によると、参院第1委員会室で採決が行われた際、委員席の間の通路に立っていた。すると突然、津田氏に背後から羽交い締めにされて後ろに引き倒された。さらに両脇の下に腕を入れられ、後方の椅子に引きずられた。この後、津田氏は、大沼氏をいったん膝の上に乗せた上で床に投げ飛ばしたという。
大沼氏は右手をついた際、薬指と小指を突き指した。すでに医師の治療を受け、診断書も作成してもらったという。
自民党執行部は、事態を重く見て、津田氏の告訴を含めて対応を検討している。
一方、産経新聞社は津田氏に取材を申し込んだが、17日午後4時までに回答しなかった。