3年に1度開かれるポスター展「第11回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2015」が19日、富山県立近代美術館で始まり、今月1日に白紙撤回された2020年東京五輪・パラリンピックの公式エンブレムをデザインしたデザイナーの佐野研二郎氏(43)の作品が騒動以降、初めて展示された。
佐野氏は、既発表作品を集めた「A部門」に参加。6月に行われた第1次審査でA、B部門計351点の中に入選したが、この日発表されたグランプリおよび金、銀、銅賞(計16点)の選には漏れた。グランプリは、スイスを拠点に活躍するグラフィック・デザイナー、ラルフ・シュライフォーゲル氏が09年の第9回に次いで獲得。同回で佐野氏は、別のデザイナーとの共同作品が銅賞に選ばれている。
ポスター展は11月23日まで同美術館で開催される。