「日本人はどうして長寿国なのだろう」と疑問を覚えた台湾人が、理由を考察した。その内容をブログにつづり理由を解いている。「日本人に学ぶべき」と述べた魯蛋的窩(ハンドルネーム)さんは、健康で長生きしたい人物なのだろう。男女共に平均寿命が80歳を越える日本は、「高水準の医療レベルや医療保障を確保し、独特な生活スタイルを築いている点も密接な関係がありそうだ」と述べた。
長寿の理由を考えた筆者は、まず「満腹にしない」日本人の食生活の習慣を理由にした。中国の医者が来日したばかりの頃、「病院の食堂の食事はスズメの涙ほどの量しか提供されず、毎日お腹をすかせていた」というエピソードを紹介。「友人宅を訪ね親切にされても、腹いっぱいにはならない」とも述べた。
「料理は10種類以上あったが、どれも量が本当に少ない。節約しているのではなく、日本料理の特徴なのだ」と感じた筆者は、「日本人の食事量は中国人の半分」と思えたそうだ。なので日本には、力士以外に太っている人はいないと実感したそうだ。「食事中、ゆっくり噛みながら時間をかけて食べている」日本人の特徴も述べている。
食生活をコントロールできる日本人は、「食を通して簡単にできる健康長寿や、若さを保つ方法を考えキープしている」と、感心したそうだ。各品目をバランスよく食べ栄養を整える姿にも感心したという。いろんな調理法を知っていることについて、「体に必要な栄養分を確保し、偏食にならないように合理的な組み合わせを考え、多くの野菜や豆類、果物を食べるように気を付けている」とつづった。
続けて「魚は生で食べるか蒸す(原文ママ)などして、油を加えない」のが主流とし、素材を生かして食べる点を強調した。日本では「炒め物、揚げ物、醤油煮込といった料理はあまり作らない」と感じたそうだ。シンプルな水煮が豊富なビタミンを含み、発ガン生を減らす調理法などと書き込み、「長生きしたいのであれば、健康と長寿を日々意識する」のが大切な事だとした。
また、栄養価が高い海産物を日本人は多く食べるとし、「ワカメや昆布などの海藻類は繊維を含み、高血圧と糖尿病を防止する役割がある。国民食と言える寿司が海の幸で作られている」点も挙げた。続けて「小まめに入浴しウオーキングを続けることも、養生になる」とし、どんな家にも浴室があって「世界で最も入浴好きなのが日本人」と、自論を展開。
健康を日々意識する日本人が作った環境が、素晴らしいと思えたようだ。ほかには「礼儀正しく穏やかな気持ち」、「懸命に働くが休みもしっかり取る」といった点を日本人の特徴として筆者は挙げた。「喧嘩が少なく、いつも和気あいあいとしているのが日本人」と、ゆったりした性格が多いとも述べている。
また職場ではプレッシャーを抱え、休む時は思い切りリラックスする日本人の行動パターンもうらやましいようだ。「世界各国の旅行スポットで、日本人観光客を見かけるようになった。気持ちを高める楽しい旅行は、人間を若々しくする」といったことも述べており、仕事とプライベートにメリハリをつけ、寂しさも感じず忙しい毎日を送る事が、「充実した人生になるのだ」と訴えた。
食生活や適度な運動、また休日をとことん楽しむこれらの姿から、長寿国日本に対する筆者の認識が固まってきたようである。「社会と広く接し友情で真心を養うことが、心身の健康となる」という医者の言葉に感銘し、それらを実践している日本人が長生きしていると思えた筆者。日本人からの学びを生かして、健康で長生きしながら人生を楽しみたいようだ。