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「世界で最も生活費の高い都市」 生活費世界一のチューリヒ

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スイス・チューリヒの小学校教諭の給料は年11万ドル前後(約1300万円)。これはギリシャ・アテネの小学校教諭の6倍だ。パリで働くフランス人の就業時間は香港より毎日4時間少ない。ノルウェーのオスロで3マイル(約5キロ)タクシーに乗ると運賃は32ドルで、これはニューヨークの3倍近くに相当する――。

  スイスの金融大手UBSが17日に発表した「価格と所得に関する調査」最新版によると、世界で最も生活費の高い都市はチューリヒ、ジュネーブ、ニューヨークとなった。調査は世界71都市を対象とし、3人家族の毎月の消費額に基づいて行われた。

 仮に家賃が項目に組み込まれていれば、ニューヨークが断トツで生活費の高い都市になったことだろう。ニューヨークで家具付き2部屋のアパートの賃貸料は平均で月4620ドル。最も生活費が安い都市になったブルガリアの首都ソフィアで同じような間取りのアパートの賃貸料は、ひと月わずか270ドルだ。

 一方、給料が最も高いのもスイスと米国だ。チューリヒやジュネーブで働く人はインドネシアのジャカルタやウクライナのキエフで働く人に比べ、税引き後で20倍も稼いでいる。物価調整後でさえも、スイス人は10倍稼いでいる。

 これが意味するのは、チューリヒやニューヨークの平均的な市民は3日分の稼ぎがあれば「iPhone(アイフォーン)6」が買えるうえ、おつりもくるということだ。一方、キエフの平均的な市民は13週間働かなければアイフォーン6を買うことができない。ケニアのナイロビではマクドナルドのビッグマックを買うのに3時間近い労働が要求され、香港ではわずか9分働けばビッグマックにありつける。

 地中海のキプロスは驚くほど給料が高い。最大100億ユーロ(現在のレートで約1兆4000億円)の金融支援という結果に至った銀行危機から2年が過ぎ、首都ニコシアの住民は71都市中6番目に高い時給(実質賃金)を得ている。オーストリアのウィーンより高く、ロサンゼルスをわずかに下回る。

 税率の高さではコペンハーゲンの専門職が給料の45%前後を所得税として収めているのが最も高い。一方、ドーハなど湾岸都市やドバイなどでは所得税は払う必要がない。

 その他の興味深い事実としては、ルクセンブルクのバス運転手は年収8万5000ドル以上を稼いでいるが、ロンドンのバス運転手の年収は3万7000ドル。オスロで散髪するとジャカルタの20倍かかる。キエフで1キロの肉の価格は約2.60ドルだが、これはチューリヒとジュネーブの10分の1。上海では有給休暇は年7日しかないが、バーレーンの首都マナーマでは34日もある。



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