縮れた髪の毛をストレートにするため愛用していたヘアアイロン。それをボーイフレンドの陰部に使用した女性の話題など、めったにあるものではない。ましてや陰毛にではなく男性自身に使用したというのである。
南オーストラリア州マウントバーカーで2013年12月、浮気した交際相手の陰部に超高温のヘアアイロンを当てて熱傷を負わせたブロンウィン・ジョイ・パーカーという22歳の女に、懲役9か月の有罪判決が下ったことを『news.com.au』が伝えている。
男性とはFacebookで出会って交際するようになったパーカーだが、元のガールフレンドとまだ交際が続いていることを疑うようになったという。そんな時に元の彼女の家に2日にわたり泊まっていたことが発覚。パーカーは男性が以前口にした「もしも僕が浮気をしたら、そのヘアアイロンを睾丸に当てていい」という言葉を思い出し、凶行に及んだのであった。逮捕後のパーカーは取り調べにおいて、「ヘアアイロンを当てたのはほんの2~3秒間。ちょっと日焼けした程度の痛みを与えただけ。実際に外見もそんなに悪くなった感じはしなかった」などとうそぶいたという。
しかしパーカーが“大やけど”の罰を与えた箇所は睾丸ではなく、なんとペニス。「ロイヤルアデレード病院/熱傷専門施設」で治療を受けたものの熱傷は第三度と重く、皮下組織にまで炎症がおよんでしまった。担当医は病状について「治療に約2年を要し、生涯にわたり勃起機能が不全に陥ることが予想される」との説明を法廷に提出。男性の精神的な動揺は相当なものであることを添えた。
有罪答弁を行ったパーカーに、ポール・マスカット判事は「大切な生殖器にそのような異常な考えや行動を起こすカップルの案件など、あなたたちが初めてです」と主文で述べ、パーカーが拘置所でこれまで1年半にわたり模範囚で通っていたことも考慮。9か月の懲役と言い渡したものの、収監については保留されたという。