戦闘用ヘリコプターの燃料にライターで火を付け機体を燃やしたとして、千葉地検が自衛隊法違反(防衛用物損壊)罪で、陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)の第4対戦車ヘリコプター隊第2飛行隊に所属する20代の男性陸士長を起訴していたことが25日、分かった。同駐屯地が同日、陸士長を懲戒免職処分とし、発表した。
木更津駐屯地によると、陸士長は事実関係を認め、「上司の指示が不満で衝動的に起こした」と話しているという。
陸士長は、ヘリの整備を担当していた2014年2月16日、任務で格納庫内に待機中、ヘリの燃料タンクに点火したライターを近づけ、気化した燃料に引火させ爆発を起こし、機体の一部を焼いたとされる。
爆発音に気付いた別の隊員の証言などから発覚。警務隊が同年6月9日、同法違反容疑で陸士長を書類送検していた。
西克則第2飛行隊長は「自衛官としての使命に関する教育、指導を徹底する」とのコメントを出した。