HKT48の指原莉乃(22)が27日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)にゲスト出演。 アイドルの恋愛問題に関連して「恋愛禁止ってやめません?」と発言し、ネット上で「お前が言うな!」などと批判が殺到する事態が起きている。
番組では、17歳のアイドルが交際禁止の規約を破ったとしてマネジメント会社などから訴えられ、65万円の賠償命令を受けた騒動が取り上げられた。これに指原は「ちょっと事務所がやりすぎ。私と同じように別のグループに移籍するとか、それぐらいで良かった」と、自身がAKB48在籍時の2012年に元ファンの男性との交際報道が原因でHKT48に移籍させられた経験を引き合いに出した。
さらに「賠償命令」というシビアな展開に、指原は「恋愛禁止ってやめません? そんなこと(賠償命令)になる?って思う」と露骨に顔をしかめながら発言。アイドルだからといって、恋愛をしただけで事務所から賠償請求されるのはおかしいのではないかと疑問を呈した。
レギュラー出演者の松本人志(52)は「それは秋元(康)さんに言って」と返し、番組的には笑いになっていたのだが、指原の発言に一部のアイドルファンが反発。以下のような批判がネット上に多数書きこまれている。
「恋愛したいならアイドル辞めればいいだけ」
「ルール破ってAKBにしがみついてるヤツがよく言うわ」
「ファンにチヤホヤされて収入もあって、好きな人とも幸せにやってますって都合良すぎだろ」
「そういう売り方をしてなければ誰も止めない」
「理解できなくはないけど、指原だと『お前が言うな』と思ってしまう」
指原の過激発言はこれにとどまらず、3人の息子を東大に合格させた母親が「受験に恋愛は無駄です」と発言した話題でも爆発。一般的には「子どもは親の所有物じゃない」「恋愛できないのは可哀想」といった論調が強いが、指原は「東大に入るまでは辛いだろうけど、東大生はモテるので入学後に自由に恋愛させてくれるなら男の子だったら別に良いのでは...」と持論を展開。東大生は大手企業に就職できる点が女性にとって魅力的だとし、もし自分が一般人だったら「東大生とのコンパにガンガン行く」と語った。
あまりに正直すぎる発言に共演者は引き気味になっていたが、その一方で指原は「女の子だったら受験で恋愛禁止は可哀想」と発言。男女で違いがある理由について、指原は「変にとられるかもしれないけど、女の人の価値は学力が一番ではない気がする」などと説明した。
誤解を招きそうな発言だが、これにもネット上では「オッサンみたいな考え方」「男根主義に従順な女だね」「自分で女の価値を貶めてる」などと批判が噴出。その一方で「ハッキリ言いすぎだけど事実でしょ」「現実問題として男は取り返しがつくけど女は...」「男は成功者になればいくらでも女が寄ってくるからね」と擁護意見もあり、賛否両論の状態になっている。
一連の発言の根本にあるのはAKBグループが掲げている「恋愛禁止」の不文律。同グループでも過去にスキャンダル発覚でクビになったり、謹慎や降格といった処分を受けたメンバーが多数いる。
だが人気メンバーに関しては例外があり、AKB48の柏木由紀(24)のように決定的な写真が流出しても全く処分がないことも。巨大ビジネスに成長したAKBグループは人気メンバーになるとスポンサー関係などのしがらみがあり、スキャンダルがあったからといって簡単に辞めさせたり謹慎させることができない。
また、AKB48の峯岸みなみ(22)のようにグループを辞めたくないあまり、丸刈りにするなど過激な謝罪パフォーマンスをする者もあらわれた。この影響でファンや運営サイドがメンバーを責めにくくになり、もはや恋愛禁止は有名無実化しているとの指摘もある。
「恋愛禁止の形骸化のきっかけをつくったのが指原。当時のAKBグループは今よりも厳しく、本来ならクビでもおかしくなかった。しかし、秋元氏からの寵愛や大手事務所のパワーによってHKTに移籍することで騒動を収拾。処分後はむしろAKB時代よりメディア露出が増加するなど扱いが良くなり、選抜総選挙1位にまで上り詰めて大逆転を果たした。その経緯もあって指原は『恋愛禁止』にモノ申したい気持ちが強いのでしょう。しかし、指原の場合はバラドルとしての才能と周囲のプッシュがあったから復活できただけ。一般的なアイドルには当てはまらず、真似をすれば支持を失うだけです。疑似恋愛の対象となってファンを集めている以上、建前上は『恋愛禁止』抜きにアイドルは成り立たないでしょう」(アイドルライター)
本番収録直後の25日に「ほんと、なんでもしゃべる癖なおしたいわ~」と自身のTwitterで反省していた指原。オンエア後に「多分使われてない!!!よかった」と安堵しており、放送に乗らなかった更なる問題発言もあったようだ。良くも悪くもアイドルとして型破りな指原の発言は、今後も物議を巻き起こすことになりそうである。