(磯野家)
(野比家)
漫画やアニメの登場人物が暮らす家の間取り図を制作している盛岡市の不動産業影山明仁さん(51)が、71の間取り図を収録した「名作マンガの間取り新版」(SBクリエイティブ)を出版した。
影山さんは「作品の建物は時代を映す鏡。間取りに注目すると、主人公と家族の関係性も見え、作品がもっと面白くなります」と話している。
終戦直後に連載が始まった「サザエさん」の磯野家は8畳間が並ぶ5Kで、大家族が自由に使える設計。高度経済成長期の1969年にスタートした「ドラえもん」の野比家は2階建てで、台所と食事スペースが一緒になったダイニングキッチン(DK)が登場する。
影山さんは、これまで3000冊以上の漫画を読み、200以上の間取り図を描いてきた。作品に登場する部屋の断片から間取りを推測し、不明な部分については、原作者から資料を提供してもらうこともある。