大みそかに放送される『NHK紅白歌合戦』の総合司会者が、10月中旬を過ぎても“宙ぶらりん状態”に陥ってしまっているという。先頃までは総合司会がタモリ、白組がV6・井ノ原快彦、紅組が有働由美子アナウンサーなどと報じられていたが、タモリの所属事務所からの物言いによって白紙化してしまったそうだ。
「当初からNHKは、知名度やNHKへの貢献度の高さ、また音楽への造詣の深さからタモリの起用を切望しており、また交友のある井上陽水の初出場への“架け橋”になってほしいとも、もくろんでいました」(テレビ局関係者)
ところが、19日付の「日刊スポーツ」では、タモリの司会登板がスケジュールの都合などにより、白紙になってしまったと伝えられた。
「これが、NHKが容認できる最大限の報じ方だったそうですが、実際のところは『決定していたのに、直前で降りられてしまった』というのが真相。タモリの所属事務所・田辺エージェンシーは、司会登板にあたって絶対に事前情報を漏らさないよう、NHKサイドに強く要請していたんです。ところが、発表が近づくにつれて、週刊誌やスポーツ紙などで内定報道が続出した。この情報源が、ほかならぬNHK関係者だったと判明し、田辺エージェンシー側が激怒したわけです。各メディアが取材力を競うように、司会者の名前を公式発表前に報じるのは、珍しくないことなのですが……」(同)
田辺エージェンシーには、タモリのほかにも俳優の堺雅人が所属しているが、空前のヒットドラマ『半沢直樹』(TBS系)の続編をめぐっても、同様のトラブルが起こっていたという。
「続編がなかなか放送されないのは、何としても制作を進めたいTBSが、実現への足がかりにしようとマスコミに続編制作のリークを行ったところ、田辺エージェンシーの幹部がへそを曲げてしまったためと言われています。とにかく情報漏えいを嫌う事務所なのです」(週刊誌記者)
本来であれば、『紅白』司会者の発表会見は10月上旬に行われる予定だったというが、「タモリが降りたことによって、井ノ原&有働ペアの起用も難しくなりかねない。例えばSMAPや中居正広が総合司会となった場合、派閥が違う井ノ原と中居の司会をジャニーズが許可する可能性は低く、そうなると『あさイチ』タッグ自体の起用も見直さなくてはなりません。今月中に司会者が発表されることは確実でしょうが、取ってつけたような司会者が登板とならなければいいのですが……」(前出・テレビ局関係者)
目ぼしいヒット曲や流行歌がない2015年だけに、『紅白』の内容も不安視されているが、司会者選びからすでに出鼻をくじかれてしまったようだ。果たして今年の『紅白』の行方は――?