韓国・ニューシスによると、韓国・ソウル市が低所得者らに使いかけのせっけんを提供することが分かり、韓国で物議を醸している。
ソウル市によると、同市の福祉本部は最近、市内にある11の高級ホテルと業務提携を結び、衛生用品や寝具類、家電製品など32種類の物品をホームレスや低所得層の市民ら約8000人に提供する事業を行うことを決めた。
提供される衛生用品はせっけんやシャンプー、リンス、化粧水、カミソリ、爪切り、歯ブラシ、綿棒、スリッパなど。カミソリや歯ブラシ、綿棒などは未使用のものを提供し、シャンプーやリンス、化粧水などは使用済のものを別の容器に入れて提供するという。
そんな中、問題となっているのはせっけんだ。ソウル市は宿泊客が使用したせっけんの中から、再利用可能なものを選別して提供することにした。しかし、前に使用した人が何らかの感染症を持っていた場合、感染するおそれがあると指摘する声が出ている。
これについて、市の関係者は「せっけんはそれ自体に殺菌機能があるため、感染症を誘発する細菌がせっけんを通して他の人に移る可能性は低い」と説明した。しかし、業務提携を締結したホテルのうち、ロッテホテルは衛生上の問題からせっけんの提供を拒否している。
これについて、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。
「使いかけのせっけんを再利用するのは効率的だし、良い考え。感染症が心配な人は使わなければいいだけの話」
「何の問題もない。ただ批判したいだけでしょ?」
「公衆トイレにあるせっけんはどうなる?」
「銭湯にあるせっけんもすべて回収するべきでは?」
「ホテルの従業員のシャワー室では宿泊客が使ったせっけんやシャンプーを使っている。20年以上勤務しているが、感染症に感染したことはない。むしろ、捨てずに再利用していることに誇りを持っている」
「提供しないと批判されるが、提供したらさらに批判されるんだね」
「良いことをしたと思っていたが、ただごみを処理したかっただけ?」
「不安だ。市の職員が先に使って、安全性を確かめてから市民に提供すればいい」