人気ホラー映画「シャイニング」の原作者、スティーブン・キングさんが作品のモデルにしたとされる米コロラド州エステスパークのスタンリー・ホテルに、ホラー関連の博物館などを備えた「映画センター」を併設する構想が、このほど発表された。
米紙ロサンゼルス・タイムズがスタンリー・ホテルの計画として伝えたところによると、映画センターには博物館のほか、移動展示用の設備や撮影スタジオ、制作スペースが設けられる。
予算は2400万ドル(約29億円)前後。同紙によれば、ホテルは州観光当局に約1150万ドルの補助を求めている。
新たな施設は官民両セクターの連携で運営され、役員には米俳優イライジャ・ウッドさん、英俳優サイモン・ペグさんらが加わる見通しだ。
ホテルは1909年、ロッキーマウンテン国立公園からわずか数キロの場所にオープン。70年代以降は幽霊のうわさで知られるようになった。キングさんは同ホテルで得た発想を基に77年、ベストセラー小説のシャイニングを出した。これをきっかけにホテルは再び注目を浴び、超常現象の舞台という地位を確立した。
同ホテルは現在も定期的に幽霊ツアーを実施。今月末のハロウィーンには「恐怖の三夜」というイベントも予定している。13年からは年に1度、ホラー映画の祭典も開催し始めた。