バハマ沖で大型ハリケーンに襲われ消息不明となっていた米国船「エル・ファロ」とみられる船体を、米海軍の捜索チームが発見した。米国家運輸安全委員会(NTSB)が10月31日夜に発表した。
エル・ファロは全長約240メートルのコンテナ船。フロリダ州ジャクソンビルからプエルトリコのサンフアンへ向かっていた10月1日、乗員ら33人を乗せたまま消息を絶った。
NTSBによると、船体は海底探査用のソナーで見つかった。深さ約4500メートルの海底に、原形を保ったまま直立した状態で沈んでいるとみられる。
海軍は11月1日、ビデオ装置を備えた海中ロボットを派遣して船の名前などを確認する予定だ。
NTSBが先週明らかにした通信記録によると、エル・ファロの船長は10月1日の早朝、船が損傷、浸水して航行が不可能になり、緊急事態に陥ったと報告していた。同船はハリケーンが直撃するなか、バハマ・クルックド島から北西へ約56キロの沖合で沈没したとみられている。