グローバル社会と呼ばれて久しい昨今、確かに世界の垣根は無くなりつつあるのかもしれない。日本には海外発のブランド店が山のようにあるし、国外にはあたり前のように和食を始めとする日本文化が根付いている。だがしかし……。
実は「ほとんどの日本人が知らない COOL JAPAN」が、世界を席巻しているという。それがイギリス発のファッションブランド『Super Dry』である。詳細は後述するが、ぶっちゃけ多くの日本人はそのデザインを「ダサい!」と感じるハズ。てか、マジで普通にダサいのだ。
・「極度乾燥(しなさい)」
つい先日、オーストラリアを訪れたときのこと。街中で多くの人が「極度乾燥(しなさい)」という、ヘンテコな日本語のTシャツを身にしていることに気付いた。「極度乾燥(しなさい)」って……サッパリ意味がわからない。一体、何をどう極度乾燥すればいいのか?
最初は「なんか変なパチモノが出回っているのかな?」と思っていたのだが、市街の高級デパートやショッピングモールでは、『Super Dry STORE』が堂々と展開していた。現地に住む知人に聞いた話だと、「DIESELと同じくらいのランクじゃない?」とのことである。
・DIESELと同ランクらしい
DIESELといえば、イタリア発のお洒落ブランドではないか……。日本でも多くのDIESELショップを見かけるが、庶民派のユニクロや しまむらとは違う、高級ブランド店であることは間違いない……ってマジかよ! あのダサい「極度乾燥(しなさい)」がDIESELと同ランクだと……?
調べてみると『Super Dry』はイギリス発のファッションブランドで、デザイナーが来日した際、アサヒビールのスーパードライにインスパイアされたという。このキテレツな日本語がイギリス人のハートをガッチリ掴み、現在ではロンドン証券取引所で株式の公開までしているのだ。
・世界中で大ブーム
その人気はイギリスだけにとどまらず、オーストラリアやアメリカ、ヨーロッパを中心に、中国・韓国・マレーシアなどのアジア圏にまで、世界40カ国以上500以上の店舗を展開している。ちなみに、日本に『Super Dry STORE』は1店舗もない。
まさに、日本人が知らない「COOL JAPAN」といえる『Super Dry』。もしかしたら今後、日本でもブームになるかもしれない。「極度乾燥(しなさい)」の意味はマジでわからないけど。