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会談場所のホテルめぐり激烈攻防 「会談してあげた」 メンツ重視の中国、自身の宿泊先を強要

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ウェスティン朝鮮ホテル


ソウル新羅(シルラ)ホテル


ソウルで1日に行われた日中首脳会談の前に、会談場所をめぐって双方の間で激しい駆け引きがあった。

 安倍晋三首相と李克強首相が初めて会談する場となっただけに、両国がそれぞれの首脳の宿泊先を会談場所にするよう要求、最後は「安倍首相の決断」(関係者)で決着が図られた。

 安倍首相の宿泊先はソウル中心部にある「ウェスティン朝鮮ホテル」。1914年に設立された老舗ホテルだ。一方、李首相はソウル東部の「ソウル新羅(シルラ)ホテル」。丘陵に建ち、警備のしやすさに定評がある。ともに韓国最高のランクに位置する名門ホテルだ。

 首脳会談が第3国で行われる場合、会談場所をどこにするかでもめるケースは少なくない。特にメンツを重んじる中国は「相手国の求めに応じて会談してあげた」というスタイルを好み、今回も新羅ホテルでの開催を強く要求。結局、予定されていた会談時刻が迫る中で日本側が折れた。

 安倍首相はこの日午後6時過ぎに新羅ホテルに到着。会談を終えて同7時過ぎ、晩餐(ばんさん)会の会場に向かうためホテルを後にした。しかし同じ晩餐会に出席する李首相は正面玄関を使わず、わざわざ裏口から出て会場に向かった。

 中国の外交関係者によると、会談後、李首相が安倍首相と同じ場所から出ていくと、ホストとゲストの区別がつかなくなる。裏口を使って「自らがホストであることを示した」という。




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