(メリッサ・マシスンとハリソン・フォード)
スティーブン・スピルバーグ監督の名作映画「E.T.」の脚本家でアカデミー賞にもノミネートされたメリッサ・マシスンさんが4日、病気のため米ロサンゼルスで死去した。65歳だった。
マシスンさんはオムニバス映画「トワイライトゾーン」でスピルバーグ監督が手掛けた1編のほか、「ワイルド・ブラック/少年の黒い馬」、「クンドゥン」などの脚本を担当。E.T.では「E.T.phone home」「I’ll be right here」などの名せりふを残した。
1983年に俳優のハリソン・フォードさんと結婚。2004年に離婚するまでの間に2人の子どもが生まれた。
スピルバーグ監督は、フォードさん主演の「レイダース/失われたアーク」の撮影中、当時フォードさんと交際していたマシスンさんに、宇宙人が登場する映画「ナイト・スカイズ」の脚本の話を持ちかけた。
マシスンさんはこの時の脚本に手を加え、後のE.T.となる作品の脚本に取りかかる。
ところがナイト・スカイズを制作する予定だったコロンビア・ピクチャーズはマシスンさんの脚本を酷評。そこでスピルバーグ監督がユニバーサル映画に構想を持ち込み、E.T.が出来上がった。
E.T.に出演した俳優のディー・ウォレスさんはフェイスブックへの投稿で、「メリッサはE.T.の美しい脚本で永遠に世界を変えた」とマシスンさんをしのんだ。
マシスンさんがスピルバーグ監督と組んだ最後の作品「オ・ヤサシ巨人BFG」は、来年7月1日に公開される。