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「欠けているのは自主性」「大舞台=プレッシャーは間違い」 五郎丸歩

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テレビ東京「FOOT×BRAIN」(7日放送分)では、ラグビー日本代表・五郎丸歩が「世界との距離の縮め方」をテーマに持論を語り尽くした。

番組前半では、ラグビーW杯での躍進を「必然です。ラグビーに奇跡はないんで」と言い切った五郎丸が他競技でも取り入れるべき練習法や考え方を熱く語ると、その後半では“五郎丸ポーズ(ルーティン)”を取り入れた経緯や自身の今後について話した。

まずは代名詞となったルーティンについて「W杯行って戦う中で、あそこで自分がルーティンを全く持ってなかったらどうなってたんだろうって思いました。ゾッとしましたね」と振り返った五郎丸は、大舞台でも普段通りの力を発揮できるルーティンの重要性を語った。

すると初めて五郎丸ポーズを行った際の周囲の反応を訊かれると「僕、結構注目されてますけど、海外行ったらヘンテコな格好の人いっぱいいますよ」と苦笑い。「それはその人のタイミングであったり、それでメンタルが落ち付いて蹴れるんであれば全然いい」と説明した。

それでも最初はメンタルトレーナーの導入にしっくりこなかったという五郎丸。「話してみれば、自分が感覚でやってしまっていることを字に起こして、感覚じゃなくて自分のものにしなさいと。自分がコントロールできるところでメンタルにアプローチしていく方法。だからすごいスッキリきた」といい、ルーティンを取り入れる意義を明かした。

その一方で、「メンタルとかプレッシャーっていうのをあんまり理解せずに大人って発信してしまうじゃないですか」と世の大人であり指導者達に苦言を呈した五郎丸は「子どもの時にそういったインパクトを持ってしまうとずっと間違った知識のもとに生きていくから、大舞台に立てば、イコール、プレッシャーがかかるんだとか。僕らは正しい知識をメディアを通じて発信していかなければ」と自らの使命を口にした。

その他にも「自主性というものが日本のスポーツには欠けているのかなとつくづく思いました」と切り出した五郎丸。「監督が言うのを待ってる自分達がいて、自分達がどうしてほしいっていうのを伝えることができなかった。小さい時から監督やコーチが全てで、そこに意見を言うことはイコール文句を言ってるっていう捉え方をするので、そういった環境はよくないって海外でプレーするとつくづく思います」と日本のスポーツ界における課題も――。

また今後について訊かれると、五郎丸はフリップに「?」を並べ、前日本代表監督であるジョン・カーワン氏の教えを明かした。

「ホワイトボードに過去と現在と未来って書いてあって、(カーワン氏から)“お前は過去を変えることができるか?”って訊かれて、それはできますと。“お前は未来を変えることができるか?”って言われて“はい”って答えたら“ノー”って言われるんです。“お前が変えなくちゃいけないのは今だ”と。今を変えないと未来も変わらないし、あまり先を見ずに今の時間を大切にしろと。それは胸に刺さりましたね」と語った五郎丸は「ビジョンを持つことも大事ですけど、結局は目の前のことの積み重ねが将来の自分の夢だったりに繋がる」と訴えた。





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