フィンランドはサウナとヘビーメタルと旧式の携帯電話の国――。欧州一幸せな国として知られるフィンランドが、国のシンボルとなる新しい絵文字を発表した。ユーモアたっぷりに自らの国民の「変人ぶり」をアピールしている。
新しいアイコンは同国のステレオタイプ像を真っ向からイラスト化。全裸でサウナを楽しむ男女の姿や、世界のヘビーメタルの中心地を象徴する長髪のロックンローラーを描いた。かつて国の誇りだった携帯電話「ノキア3310」は、不格好ながら「絶対に壊れない」のが自慢だ。デザインはブルーノ・レオ・リベイロ氏が手掛けた。
これからクリスマスにかけて、特設サイトや観光局のサイトで政府公認の新しい絵文字30種類を打ち出す予定で、今回発表されたのはその第1弾だという。
外務省幹部は絵文字の狙いについて、「我々の変人ぶりだけでなく、無防備な率直さに代表される強みをも、広く伝えるものになってほしい」と話している。
フィンランドのような国の場合、単純に笑顔のアイコンで済ますこともできたはずだが、あえてこうした取り組みを打ち出したことは尊敬に値する。
CNNではフィンランドのケースを参考に、ほかの国の絵文字も考案。ギャラリー形式にまとめた。