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艾未未氏、活動家らのレゴ肖像をウェブで公開

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中国の人権活動家で芸術家の艾未未(アイウェイウェイ)氏が、レゴブロックで作った世界の活動家らの肖像をインターネット上で次々と公開している。

公開された肖像は9日の時点で43点。この中には、かつて艾氏の代理人を務め、昨年「騒動をあおった」などとして拘束された中国の著名弁護士、浦志強(プーチーチャン)氏や、ミャンマーの野党・国民民主連盟(NLD)を率いるアウンサンスーチー氏の肖像もある。

艾氏は画像共有サイト「インスタグラム」などで、1日10点ずつ18日間にわたって肖像の公開を続ける予定だという。

艾氏によれば、肖像の公開にはブロックの製造元であるデンマークの玩具会社、レゴに対する抗議の意味が込められている。

艾氏は来月オーストラリアで開く展覧会に出展するため、レゴブロックを大量に使って作品を作る予定だったが、同社に注文を断られた。レゴ側が「政治的文脈」でのブロックの利用を支持しないと説明したのに対し、同氏は「検閲であり差別だ」と強い反発を示していた。

艾氏はスタジオのあるベルリンから、「我々の立場を改めて示すため」に肖像の公開を始めたと語った。「我々は言論の自由や人権の尊重という極めて基本的な価値観のために闘っている」「これは政治を超えた価値観だ」と述べ、「政治的」な作品という表現は当てはまらないと主張した。

同氏はまた、上海にテーマパーク「レゴランド」を建設する計画が先月発表されたことを指摘。レゴ側の拒否の裏には商業的な利害があり、同社は中立の立場にないとの見方を示した。

これまでに投稿された画像は浦氏の肖像を除き、すべて昨年米アルカトラズ島での個展に出した作品「Trace」で使われていたもの。同作品は、世界の活動家ら176人の肖像をレゴで作り、撮影した大作だった。思想などを理由に拘束されたり、国外へ逃れたりした人物を選んだという。

艾氏が先月、レゴへの抗議を表明した際の呼び掛けに応え、世界各地の支持者から大量のブロックが寄付されている。同氏はこれらの使い道をまだ決めていないとしたうえで、「何らかのパブリックアート」の形にしたいとの意向を示した。


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