衆院予算委員会の閉会中審査が10日に開かれ、過去のパンツ泥棒疑惑の渦中にいる高木毅復興相(59)が追及された。民主党の柚木道義衆院議員(43)は、疑惑の舞台となった福井県敦賀市に自ら調査へ。被害者とされる人物や近所住人への聞き取り証言をもとに、パンツ泥棒疑惑が「事実無根なのかどうか」と迫った。
高木氏は「そうした事実はない」とあくまで否定。柚木氏はよほど調査に自信があるようで「当時、もしそういうことが起こったのであれば、県警などに資料が必ず残っている」と同委員会として資料請求することを提案。さらに、高木氏を偽証罪が適用される証人喚問するよう要求した。
ますます疑惑は深まるばかり。「高木氏の知人が『大物政治家はみんなウソをついてきた。だからウソをつき通せ』とアドバイスした」(永田町関係者)。ずいぶんと皮肉の込められた助言だが、高木氏は絶対に認めない方針のようだ。
福井の政界関係者は「地元の新聞が書かないようなインサイダー情報を扱う地元誌が過去にパンツ泥棒疑惑を指摘していました。辛辣な書きぶりが評判で、知る人ぞ知る話だったようです」と語る。
今や日本中が知ることとなってしまったパンツ泥棒疑惑の拡大をアシストしたのが“赤とんぼ先生”だという。今年3月、福井で赤とんぼを研究していた大学院准教授が教え子の女性を殺害して逮捕される事件があった。メディアで犯人は赤とんぼ先生と呼ばれた。
政治ジャーナリストは「当時、複数の週刊誌記者が赤とんぼ先生の取材に福井に行きました。そのとき、夜の飲み屋街取材をしていたらパンツ泥棒の話が出てきたというんです。当時は高木と言われてもピンとこないでしょうが、大臣になった今ならイケると」と明かす。
このままずっと否定し続けるのだろうか。