米カリフォルニア州マウンテンビューの路上で14日までに、交通警官が遅い速度で走行する車両に停車を命じて調べたところ米グーグルが開発した自動運転車と判明する一幕があった。
現場の道路の規定速度は時速約56キロだったが、約38キロで走っていたという。渋滞を引き起こしていたとみられる。
地元警察によると、自動運転車の中には乗客が1人おり、警官は緩慢走行の運転をしていた理由などを尋ねたという。また、交通妨害などに関連する同州の道路交通法も説明したという。
しかし、違反事項が見付からず、被害も出なかったことから交通違反の切符は切らなかったという。運転手がいなかったためでなく、違反行為がなかったための処置としている。
グーグルはソーシャルメディア上で、今回の遅い速度での走行を認め、試作車の走行速度の上限を安全上の理由で約38キロに設定していると説明。友好的できさくなイメージを打ち出すための決定としている。道路を高速で突っ走るよりも良いと主張している。
また、同社の自動運転車の開発部門は「試験の走行距離は計約193万キロに達したが、交通違反の切符をもらったことはない」とも誇った。