2015年11月18日、参考消息網によると、米メディア・クオーツ(Quartz)は16日、中国の偽札の97%が画家の手によって生み出されたと報じた。
中国人民銀行(中央銀行)は先日、新しい100元札の発行を開始した。中国の最高額面の紙幣の“アップグレード”はここ10年で初めてだ。記事は、新しい100元札のデザインはそれほど変わっていないものの、偽造防止のレベルが向上したと指摘している。
中国では昨年、額面にして5億3200万元(約103億円)の偽札が押収されており、前年の3億2900万元(約63億5000万円)を大きく上回った。広東省公安庁の劉勁涛(リウ・ジンタオ)課長によると、偽造された100元札は市場で6元(約120円)で売られ、転売されていくたびに値段が上がっていくという。
記事は、中国の偽札の97%は、広東省出身の73歳の画家・彭大祥(ポン・ダーシアン)が作ったフィルムを基に印刷されたと伝えている。彭大祥は2013年に通貨偽造の疑いで逮捕され、無期懲役で服役中だ。